「ゲームのプレイ動画を録画していたら、気づけばストレージがパンパンに…。」そんな経験はありませんか?
動画データはサイズが大きく、PC内蔵のストレージには限りがあり増設するにも手間とコストがかかる。
クラウド(GoogleDriveやiCloud等)を上位プランに上げるにも固定費が重くのしかかります。
そこで『安くて大容量、かつ信頼できるデータ避難先』を徹底的に探した結果、行き着いたのが「WD_BLACK P10 Game Drive (6TB)」でした。
なお、本製品はゲーム用を謳っていますが、筆者はゲームでは使用していません。大容量のデータストレージとしてしか扱っていないので、ゲーム用途で使用する場合は参考にならないかもしれません。
なぜ他の手段ではなく「WD_BLACK P10 6TB」なのか?
ゲームのプレイ動画を高画質で保存していると、あっという間にストレージが圧迫されますよね。私もこれまで2TBのクラウドストレージにバックアップしていましたが、ついに容量が限界を迎えてしまいました。
そこで急遽、データの退避先を探したのですが、ネットワークHDD(NAS)を構築するとなると10万円近い初期費用がかかります。また、一般的な3.5インチの外付けHDDは、6TBモデルともなると価格が高く、外部電源(ACアダプタ)が必要なためデスクの配線が増えたり置き場所に困るという問題があります。
そんな中で見つけたのが、「WD_BLACK P10 Game Drive」の6TBモデルでした。手のひらサイズのポータブルHDDでありながら6TBという大容量、コンセント不要のバスパワー駆動、そして何より他と比べても圧倒的に安い。まさに私のニーズに完璧に合致するデータ避難先でした。



大容量のストレージを用意しようと考えた場合、様々な候補がありますが、決め手はコストパフォーマンスが優れていたからです。動画を扱う以上6TBは最低でも欲しいと考えていたため、様々な製品の価格調査をしました。
また、ゲーム用を謳っていることから、耐久性にも期待できます。他製品と比べた場合に比較的安いため、本製品を選びました。
| データ保管方法 | 初期コスト | 手軽さ・設置スペース | 6TBあたりのコスパ評価 |
|---|---|---|---|
| NAS(ネットワークHDD) | 高い(本体3~6万、HDD1個あたり3~4万) | 構築・設定が必要、場所を取る | △(初期投資が大きすぎ る) |
| 一般的な据え置き型HDD | 中〜高(4~5万) | 重いデカい、外部電源(ACアダプタ) が必要 | ◯(ただし配線が増える) |
| WD_BLACK P10 (6TB) | 中(3〜4万) | 手のひらサイズ、電源不要(バスパワー) | ◎(比較的安く、配線が少なく、取り回しがいい) |
6ヶ月での使用感
| 良い点 | 悪い点 |
|---|---|
| 長時間の接続・データ転送でも切断されない安定性の高さ 発熱の少なさ(人肌程度) 小型ゆえに取り回しが良い(保管場所も取らない) | 転送速度が約100MB/sであること(動画のような巨大ファイルを動かすには時間がかかる) 接続端子がUSB-Aであるため、現行のUSB-C主流環境(特にノートPC)では変換コネクタや専用ケーブルが必要になる 起動・復帰には時間がかかる(HDDの宿命) |
抜群の安定性と驚くほどの低発熱
ポータブルHDDで懸念されるのが「長時間接続時の発熱」ですが、本製品は6ヶ月もの間、メインのファイル置き場として繋ぎっぱなしにしていても、ほんのり人肌程度に温まる程度です。動作も非常に安定しており、データ転送中の予期せぬ切断などは一度もありません。
転送速度の壁とUSB-A接続
実際の転送速度は100〜130MB/s前後となっており、昨今の高速なNVMe SSDなどと比べると正直に言って「遅い」です。そのため、数GB〜数十GBクラスの動画データを移動させるにはそれなりの時間がかかります。
ただし、これはあくまで「バックアップ兼ファイル置き場」です。編集中のアクティブな動画はPCの内蔵SSDで扱い、終わった過去データを「寝る前にまとめてP10へ転送しておく」といった運用にすれば、速度の遅さは全くストレスになりません。「動画を扱うには時間がかかる」という点を許容できるのであれば、これ以上コストパフォーマンスに優れた選択肢は他にないと言えます。
また接続端子が「USB-A」であるため、現行のノートPCなどUSB-Cポート中心の環境では、以下のような変換コネクタの別途用意が必須になります。
フォーマットは「NTFS」でWindowsでの利用がおすすめ
バックアップ用途として使う場合、WindowsもMacも使える「exFAT」形式はおすすめしません。この形式はフラッシュメモリを前提としたフォーマットであり、HDDで使用すると断片化が起きやすく、場合によってはデータの破損にも繋がります。Macをメインで使用する方やMacとWindowsでデータのやり取りを目的とする方は、exFATのデメリットを理解した上で使用するか、HDDではなくSSDを検討することをおすすめします。
筆者の場合、Macとのやり取りはクラウド経由や別途SSDを使用して行なっています。クラウドと本製品で2重のバックアップをしつつ、クラウド側は不要になったら削除する(HDDは残す)といった運用をしています。手間はかかりますが、デフラグの手間よりは苦ではないので、フォーマットは「NTFS」でゲーム用Windows PCで使用しています。

なお、6TBモデルで使用可能な空き容量は5.5TB程度となります。
最後に
速度よりも「容量あたりのコストパフォーマンス」と「省スペース」を最重視し、ファイル置き場・バックアップ用途として割り切れる人にはおすすめの製品です。妥協できる方は、もっと安い据え置き型の外付けHDDを探したり、容量よりも速度を重視したSSDを探してみてください。
| 項目 | 仕様詳細 |
|---|---|
| 製品名 | WD_BLACK P10 Game Drive |
| 容量ラインナップ | 2TB / 4TB / 5TB / 6TB(本レビューは6TBモデル) |
| インターフェース | USB 3.2 Gen 1 |
| 電源 | USBバスパワー(外部電源不要) |
| 保証期間 | 3年間(メーカー限定保証) |
詳細な互換性や最新のサポート情報については、Western Digital 公式サイト製品ページをご確認ください。